man (小辞)

(作成中)

manも分量が増えてきたので小辞のページから分離

man の意味

manは主に”たとえ~でも”、”~さえ”という譲歩のニュアンスを表します。

  • Malayo man, pupunta ako. たとえ遠くても、僕は行くよ
  • Mamatay man ako. 僕は死ぬことさえするよ(たとえ死ぬことでもする。君のためなら、とか口説きシチュエーション?)。
    • “~さえ”のニュアンスは否定で使う方が多いかも
    • Hindi ka man lang naghuhugas ng plato. あなたは皿洗いさえしない(嫁や母親の小言)

辞書

man: [enclitic] even •even if •although •may be •might be

Tagalog.com – man

↑例文たくさんある

man 《文法》[小詞] although : ~ではあるが,(~-dakeredomo),~だけれども,(keredomo),けれども,(~-desae),~でさえ,even if : (tatoe-~-de-attemo),たとえ~であっても,also : (~-mo-mata),~もまた,(douyou-ni),どうように,同様に,(ittai),いったい

タガログ語の小辞典 – man

譲歩=逆接の一種

“たとえ~でも”(英語だとalthoughなど)という表現は文法用語(?)で”譲歩”と言われることがありますが、ちょっと譲歩って日本語は分かりにくいです。日本語では譲ることですが、英語などで譲歩構文という場合、譲って終わりでなくて、譲った後に主張する、という意味で使われているようです。逆接の一種と言った方が分かりやすいですね。

逆接と違うのは、逆接の節じゃない方の節につける感じだと思います(で、合ってます?)。

彼はブサイク、だが金持ちだ (逆接)

  • He is ugly, but he is rich.
  • Pangit siya, pero mayaman siya.

彼はブサイクだけれど、金持ちだ (譲歩)

  • Although he is ugly, he is rich.
  • Pangit man siya, mayaman.

“~さえ”も譲歩の一種っぽい(逆接じゃない譲歩)

“たとえ~でも”が譲歩で、”~さえ”はまた斜め45度ぐらい別のニュアンスかと思っていたのですが、5度ぐらいの開きの関連ニュアンスっぽいです。

上で譲歩は逆接の一種と書きましたが、譲歩した後に逆の事を言わなければ逆接でなく、譲歩しておわりのようです。

Yung malaking bato… その大きな石は

  1. Hindi man makabuhat ang matanda (, hindi kaya ng bata). 大人でさえ持ち上げられない(子供には無理だよ) ←譲歩して終わり
  2. Hindi man makabuhat ang matanda, kaya ko. たとえ大人が持ち上げられなくても、僕ならできる(超力持ちの子供のセリフ)。

1は even ~さえ、2は even if / although ~という訳になると思います。

(makabuhatじゃなくてmakapagbuhatか。もうちょっと分かりやすい簡単な例があれば差し替え)

↓”さえ~”という譲歩

上の、”Mamatay man ako.” 死ぬことさえするよ、もたとえ死ぬことでもするよという譲歩ですね。以下のような文章でもmanが使えそう。

他の言葉との組み合わせ

以下の言葉の組み合わせのパターンが多いようです。( Learning Tagalog – man )

…man o… ~と~のどっちであっても(whether … o …)

  • Aso man yan, pusa, unggoy, gagamba, o kahit di nyo na yakapin 犬だろうが、猫だろうが… (Arkin – Aso ko)

否定 + man lang

hindi man lang ~さえしない

  • ‘Di mo man lang napapansin ang bagong t-shirt ko 君は僕の新しいTシャツに注意さえ向けない (Ligaya)
  • ‘Di mo man lang inisip na… あなたは考えさえしなかった (Anak)

wala man lang 1つもない、1つさえない

  • Mama, wala man lang kahit isang payong? ママ、傘が一つもないよ (ドラエモン)
  • Wala man lang kagamit-gamit 役に立つものが一つもないな (ドラエモン)

疑問代名詞 + man

  • anuman (ano man): 何でも
    • walan anuman: どういたしまして、何でもないことです
  • saanman (saan man) どこでも
    • nasaan man どこにいても
      • Kung nasaan man s’ya, binabantayan ka no’n. 彼はどこにいても、あなたを見守ってるわ (Kita Kita)
  • kailanman (kailan man): いつでも
  • sinuman (sino man): 誰でも
  • alin man: どれでも
  • gayonman (gayon man):そうであっても=however
    • ≒ ganyonpaman (gayon pa man)
    • gayon=ganoon

その他

kahit と man たとえ~でも

kahit も man も、たとえ~でも という意味です。

“たとえ遠くても僕は行くよ”は以下のように言えます。この場合、kahitもmanも同じ意味で入れ替え可能っぽいです。

  • kahit malayo, pupunta ako.
  • malayo man, pupunta ako.

ただ同じ文にkahitとmanを両方入れれるのかは不明。ChatGPTに聞くとそれは冗長で不自然と言われましたが。

  • kahit malayo man, pupunta ako

ただ、同じ節中でkahitとmanを両方使ってる歌詞をこの前見ました。

  • Umaasa kahit ‘di man ngayon 期待している、たとえ今はそうでなくても (Pagdating Ng Panahon)

否定文以外での man lang ~さえ、せめて

否定だと、上の~さえしない、ないという意味なのですが、否定じゃない以下のセリフに出てくると何か意味がつかみずらくてモヤモヤしました。

  • sana nga, nakilala ko man lang yung kaibigan mo, bago siya mamatay. (Kita Kita)

~さえできたら→せめて、という感じでしょうか。langを省略して考えてもいいかもしれません。

ChatGPTに以下の作文をさせてみました(未ネイティブチェック)。

  • Ay, common card na naman. Sana man lang, uncommon card ang nakuha ko. あぁ、またコモンカードかよ。せめてアンコモンが欲しかった

上の例はsana付きで、wala/hindi付の否定文じゃないけど、現実はできてない、やってないので否定文的な感じ。普通の肯定文ではman langは使わなそう?

  • Kumusta ang date ninyo? デートどうだった?
    • → (不足) Hindi man lang siya humawak ng kamay. 彼は手さえつながなかったわ
    • → (希望) Sana man lang siya humawak ng kamay. せめて手ぐらいつないでくれたら
    • → (過剰) Humalik man siya! 彼はキスさえしてきたわ!←ここにlangはつかないですよね?

その他の他

  • AでなくてB manの例はないけど、manを使った文でも言い換えできそう

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