pagka-接辞 (pagka-Pinoy ピノイらしさ、pagkaalis 出発した後で)

pagka- 接辞について整理してみました。何かいろんなパターンがあるようなイメージだったのですが、分類してみると名詞(動名詞含む)と~した時という2パターンだけかも。

名詞接辞 語根のあらわす状態

pagka- は名詞の接辞です。

語根のあらわす状態であること、語根のあらわす性質をもっていること、を示します。

  • pagkatao 性格
  • pagkamatay 死
  • pagkalalaki 男性らしさ

例えば、pagka-Pinoy と言えば”フィリピン人らしさ”、”フィリピン人であること”、pagkananayといえば、”母親らしさ”を意味すると思います。

  • Kahit kalahati lang yang pagka-Pinoy ng dugo mo, Pinoy ka pa rin! あなたの血のフィリピン人らしさがたとえ半分だけとしても、あなたはそれでもまだフィリピン人なのよ!(Kita Kita)
  • para mabawasan yang pagka-makapal na mukha mo! あなたのその顔の厚さを減らすために (Kita Kita)
  • may pagka romantiko ka pala. 君はロマンティックなところがあるね (Kita Kita)
  • kapag madaming ininom ay matagal din mawala ang pagkalasing mo. たくさん飲んだ時は、酔った状態がなくなるのは時間がかかるよ (ドラえもん)

例2(~らしさ、状態という感じでもない例) pagka+シラブル繰り返し+語根で、単に”~すること”という動名詞的な使われ方もあるみたい。

  • Kasi sa pagkakaalam ko, なぜなら僕の理解では (Arkin)

参考

動名詞

語根の状態になる ma-動詞(~の状態になる)、magka-動詞(~の状態になる、~を手に入れる)に対応する動名詞とも考えられます。

  • masira / magkasira → pagkasira 壊れること

参考

  • 文法入門 P189 (ma-/magka-の対応という解説)
  • 大学のフィリピン語 P218 (-in/i-/-an動詞の対応という解説)

頻出のpagka名詞

辞書にも載ってるよく使うpagka- / pagkaka- 接辞の名詞には以下のようなものがあります。

  • pagkakataon 機会
  • pagkakaiba 違い
  • pagkakaalam 理解
  • =pagkakaintindi
  • pagikakaisa 統一、調和(一つになること)

~した後

“pagka + 語根 ng行為者” で、~した後という意味になります。(pag+語根 とほぼ同じ?)

  • Pagkaalis niya sa bahay, biglan umulan. 彼が家を出た後、突然雨が降り出した
  • = pagkatapos niyang umalis…

また、接辞ではないですが、pagkaで~した時をあらわします。(kapagと同じです。kapagは別のつづりで、pag、pagka、kapagkaなどとも書けるようです)

  • pagka dumating ka, tumagag ka. 着いたら電話して
  • = kapag dumating ka …
  • = pagdating mo …
  • = pagkadating mo …

例(pagka- +語根)

  • Ngunit pagkabukas pa lamang niya ng kanyang bibig しかし彼は口を開いただけで (Ang sakim na aso)
  • Pagkagaling sa ‘skwela ay didiretso na sa inyo 学校から帰ったら、まっすぐあなたのところへ行く (Ang Huling El Bimbo)

例2(pagka 動詞)

  • pagka nakakita ka na, hindi ko masabi sa’yo na… 君が見たとき、僕は言うことができない… (Kita Kita)

参考

その他

  • mag-動詞の状況モードはmakapag-という綴りになりますが、これは別物。
  • pag- + kaで始まる語根でも pagkaという綴りがでてきます。例: pagkain
  • 教科書の目次のpagkaの項→ pagkaではじまる単語の例 大学のフィリピン語P327、文法入門 P242

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