母音 iとe、uとoの音の交替

タガログ語の元々の母音はa,i,uの3つだけで、スペイン語が導入されてeとoの音が追加されました。そのため、iとe、uとoの音の交替がしばしばおこります。

音の交替

i ⇔ eの例

標準的な発音 / 代替

  • lalaki / lalake
  • kasi / kase
  • hindi / hinde
  • pakialam / pakealam

u ⇔ o の例

標準的な発音 / 代替

  • iyon / iyun
  • ano / anu
  • noo / nuo
  • manood / manuod

特に -anが付く場合はo→uになるようです。c.f. upo→upuan、paligo→paliguan

元々使われていた文字baybayin(バイバイン)にはa(ア)と e/i(エまたはイ)、そして o/u(オまたはウ)の3つしか母音がありませんでした。つまりeとiは一つの音、oとuも一つの音として認識されていたのです。現在でもeとi、oとuが入れかわる人が多いのはそのためです。

【フィリピノ・ワールド】発音 Bigkas
WIKApedia – Pagpapalitan I/E at O/U

参考

  • 大学のフィリピン語P17
  • 世界の言語P9

なんでしょう。英語だと発音が何パターンかあっても、スペルは一つになんですが、タガログ語は表音文字だからか、発音のバリエーションごとにスペルも変わっていって、分かりやすいとも言えますがややこしいですね。

その他

こんな略語で書く人がいる

  • mo na → muna

上記以外の母音入れ替わり例

  • kumusta / kamusta

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