語根alamとkilalaについて整理してみました。
alamは知っている、kilalaは(人を)知っている という意味の語根です。両方とも疑似動詞として語根をそのまま動詞風に使えます。
alam
- alam [語根] 知る [形][名]
- alam [疑似動詞] 知っている
- alam mo ang daan? 道知ってる?
基本動詞
- makaalam(maka-)[AF状況] 知る
- malaman(ma-an)[OF状況] ~を知る
例
- sino ang nakakaalam ng totoo. 本当のことを知っているのは誰?
- gusuto kong malaman ang totoo. 私は本当のことを知りたい
pakialam
pakialamは、世話をやく、関心をもつという意味です。
- pakialam [名]世話、関心
- makialam(maki-)[AF] 世話を焼く
- pakialaman (-an)[DF] 〜の世話を焼く(頻度3)
例
- wala akong pakialam sa’yo. あなたには関心がありません(あなたのことはもう知りません)
- wala akong pakialam. 関心ありません
- wala akong paki. (←pakialamを略してpakiと言うことも)
例2
- ‘di nila pinakikialaman ang ahiya mo 彼らはあなたの兄を気にしていない(cant buy me love – e35)
paalam / magpa、ipa動詞
paalamは”知らせる”という意味の派生語根です。
mag動詞で、知らせる→
- さよならを言う
- 許可を求める
- magpaalam(mag-)[AF] さよならを言う、許可を求める
さよならの方は、magなしの”paalam”でも、さよなら、バイバイという挨拶で使われていたと思います。
OFではニュアンスが変わり、単に知らせるという意味になるっぽいです。
- ipaalam(ipa-)[使役OF?] ~を知らせる
フォーカスがかわるだけでなく意味も少し変わってくるので注意が必要です。
- Hindi ako nagpaalam sayo kanina ha. Ipina-alam ko sayo. 私はさっき許可を求めたんじゃないわ。あなたに知らせたのよ (The Hows of US)
- hindi ka nagpaalam na hihiramin mo ‘yan あなたはそれを貸してと、許可を求めなかったわ(cant buy me love -e1)
kaalaman と kinalaman
- kaalaman [名] 知識、情報 (alam + ka-an)
- kinalaman [名] 関係 (alam + ka-an + -in- ?)
接辞を詳しく見てみると、kaalaman は alam + ka-an 。kaalamanのka-anは抽象的概念や集団などを表す名詞接。
また、kinalaman はkaalamanに-in-が差し込まれたもの。inは動詞接辞で頻出ですが、名詞でもありなんですかね?
例
- lingid sa kaalaman 知られずに(知識から隠れて、フレーズ) (Heneral Tuna)
参考
その他
alamin(-in)[OF] ~を知る、maalam 賢い なども頻度高だが、よく知らない単語
その他、似た発音、似た綴りの関係ない単語
- malamang おそらく
paalam さようなら- na naman 再び
kilala (人を)知ってる
- kilala [語根] 人を知る [形]
- kilala [疑似動詞] 人を知っている
- kilala mo siya? 彼を知っていますか?
alamは人を知っている(認識している know / recognize) と 誰かと知り合いである(acquainted with) という意味があります。派生して”有名な”(人に知られている)といった意味にもなります。
基本動詞
状況モードの形の動詞 maka- / ma- が基本なようです。
- makakilala(maka-)[AF状況] 知り合いになる、知っている
- makilala(ma-)[OF状況] ~と知り合いになる、~を知っている
例
“あなたに会えて(知り合いになれて)うれしいです” は以下のように言えると思います。
- masaya kitang makilala.
- masaya akong makakilala sayo.
(≒ikinagalk ko kayong makilala)
なお、不定相になっていますが、たぶん英語のto不定詞的に会えるのがうれしいという感じ?完了相でもいいと思います。
その他
- kakilala [名] 知り合い
- magkakilala(magka-)[AF] (お互い)知り合いになる
目的フォーカスの中立モードの動詞。辞書の意味を見ると”人を知っている(認識している)”という同じような意味に見えますが、今一つまだ使い方が不明。
- (kilalanin(-in) [OF] 知っている)
- (kilanlin(-in) [OF] 知っている)
疑似動詞kilalaとたまにmakilala、後はごくまれに見るぐらいで、まだイマイチ使い方が理解できてません。そのうち、もう少しわかってから追記します。
コメント