何かモヤモヤするgalitについて整理してみました。
主要単語
以下がgalit語根でよく使われる単語です。
- galit [語根][名]怒り [形]怒った
- magalit(ma-)[AF] 怒る
- pagalitan (-an)[DF] ~を叱る、~に怒る
- (pa-anは使役目的/方向フォーカスの接辞ですが、使役ではない感じ。派生語根pagalitに-anがついた動詞と考えた方がよさそう)
以下は”私に怒らないでください”という、ほぼ同じ意味になります。
- huwag kang galit sa akin.
- huwag kang magalit sa akin.
- (× huwag mo akong magalit. 誤り。こうは言わない)
- huwag mo akong pagalitan.
(1)(2)は私のことで腹を立てる、(3)は私を叱るという意味で、少し違うかもしれませんが、まあ似たような意味でしょう。
例2
- bakit niyo ako pinapagalitan? どうしてあなたたちは私を叱るの? (can’t buy me love – e27)
ka-an動詞、ika-動詞
あまり使われないようですが、方向フォーカスのka-an、理由フォーカスのika-動詞があります。
- ikagalit(i-)[理由F] ~が原因で怒る (頻度2)
- kagalitan(ka-an)[DF] ~を怒る (頻度1)
takotやawaと同じパターンの活用です。(参考 大学のフィリピン語 P245 方向フォーカスのka-an動詞 P263 理由フォーカスのika-動詞)
例
- ikinagalit ng mama ko na hindi ako nag-aral. ママは怒った、僕が勉強しなかったという理由に対して
- (=nagalit ng mama ko dahil hindi ako nag-aral)
kagatlitanはpagalitanとほぼ同じ意味、使い方です(たぶん)。
↓このセリフはkagalitan?
その他
上の主要単語よりは頻度が少ないですが、以下の単語もそこそこ使われるようです。
- galitin(-in)[OF]~を
怒る怒らせる (頻度3)- > magalit (ma-)[OF状況][AF]
- kagalit [名]敵対者 [形]とても怒った(頻度3)
- pagalit [副] 怒って (頻度3)
動詞によってngとangのどっちが”怒る”、どっちが”怒られる”のか何かごっちゃになってしまいますが、angが怒ってるのは、形容詞(galit、kagalitなど)とmagalit/galitinだけ、のように見えます。他はngが怒ってるようです。(上の単語をざっと確認した限り)
類義語
類義語で思いつくのは tampo (すねる)、sumpung(かんしゃく)など。
maoffend (気分を害する) というタグリッシュもありました。
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