最近tagalog.comのTaglog 2k Deckで基本単語を覚えているのですが、puno(発音の記号付きでpunô)という単語が出てきました。
発音の記号について
punoは形容詞で”一杯の、満ちた”という意味の単語ですが、同じ綴りで”木”という意味の名詞もあります。両方とも頻出単語ですが、発音が微妙に違います。
(1)
[形容詞] 一杯の、満ちた / 発音:プノッ↑
(2)
[名詞]木 / 発音:プー↑ノッ
参考 https://www.tagalog.com/#puno ←音声が聞けます
発音のマークがよくわからなかったので調べてみました。
´ アクセント
` 声門閉鎖音 (母音の後の声門閉鎖区切り)
^ アクセント+声門閉鎖音(上記2つを合わせたマーク)
_ アクセント(Taglog.com 独自表記、上のアクセント記号は後ろから第2音節のアクセントを表示されない場合があり混乱の元なのでアクセントにアンダーラインを引いてわかりやすいようにした Stress and Accent Marks in Filipino Words)
参考
- 大学のフィリピン語 P18
- 世界の言語P8
- 【フィリピノ・ワールド】発音 Bigkas
- 英語音声学上級「声門閉鎖音」とは?
タガログ語のアクセントは英語のようにストレス、強めに発音するというより、母音を少し長めに言う(長母音)の形にするらしいです。
声門閉鎖音というのは、母音を発音するときに区切る言い方らしいです。母音の前と後に使われますが、母音の前については全部声門閉鎖音なのでわざわざ記号はつかないらしいです。母音の後については、正門閉鎖する場合は区切る感じの発音になります。例えばオで終わる単語の場合、正門閉鎖すると”オッ”という感じ、正門閉鎖なしの場合”オ~”とフェイドアウトする音になるようです。
以下は同じ綴りで発音が違うタガログ単語の代表 tuboです。
(1)
[名詞]利子 / 発音:トゥー↑ボッ
利子のtuboは声門閉鎖音で終わるのでボッという感じなります。
(2)
[名詞]パイプ / 発音:トゥー↑ボ
一方、パイプのtuboは声門閉鎖音で終わらないので、利子のトゥーボッに比べるとボ~という感じでフェードアウト音になります。
(3)
[名詞]さとうきび / 発音: トゥボー↑
さとうきびのtuboはアクセントが最後で声門閉鎖しないパターンなので、トゥボーとボを伸ばして発音する形になります。
tagalog.comでは音声が聞けるので聞き比べてみると、違いがわかります。
わかりますと書きましたが、(1)と(2)の最後が音声閉鎖音か否かはちょっと私には聞き分けできないですね。(1)(2)と(3)の長母音の位置の聞き分けは比較的簡単だと思いました。
同じ綴りで発音が異なる、主な単語はリストにして注意して覚えた方がいいですね。基本単語の中にもけっこうたくさんある感じがします。そのうちどこからか探してくる or まとめてみたいと思います。
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