Tagalog2000デッキで kalalakihan を何度も間違えるので、整理してみました。ka-an名詞接辞はkagandahan(美しさ)など、抽象的概念の意味の名詞が多く、男性集団という意味を連想しずらかったようです。
また、Tagalog2000デッキで出てきた微妙に覚えにくい単語をいくつかリストしました。特に私が覚えにくいものを赤字、なにかひっかかる大事そうな単語を太字にしました。
参考
- 文法入門P57 抽象的概念・集合体
- 大学のフィリピン語 P27 抽象的概念や集合体
- Learning Tagalog – Noun Affixes – ka-an(1) ~する相手 / ka-an(2) 概念 / ka-an(3) たくさんのモノ
- Wikitonary ka-an 1.抽象名詞 2.より大きな場所 3.固有名詞が占めてる場所 4.~される相手
ka-an 名詞接辞
ka-an名詞接辞を分類すると、以下のようなパターンがあります。
抽象的な概念
kagandahan 美しさ ← ganda + ka-an
- kamatayan 死
- kalayaan 自由
- kasiyahan 幸せ
- kaligayahan 幸せ(楽しさ)
- kagalakan 楽しさ
- karapatan 権利 < dapat
- ⇔ tungkulin 義務 < tungkol
- katapusan 終わり
- kalokohan 愚かさ
- kalusugan 健康 < lusog 健康、malusog 健康な
- katotohanan 真実
- kabataan 若いころ
以下抽象的概念でもない気がしますが、ka-anで語根をあらわす名詞です。
- kasabihan 格言
- kaalaman 知識
- katanungan 質問
- kasagutan 解答
- kapangyarihan 力 < panyari(mangyari 起こる) < yari
- kamahalan 陛下(敬称などで使われる) < mahal
- karamihan 大多数 < dami
- maramihan [形?] 複数の、複数形(文法用語、plural)
ka-an と pagka- 名詞接辞
ka-anとpagka-は似た意味を作る接辞で、例えば、kagandahanとpagkagandaは、どちらも、美しさ、美しいことを意味します。
違いはあるのか?(保留)
- kagandahan / pagkaganda
- kamatayan / pagkamatay
集合
多くのka-an名詞は上の、抽象的概念ですが、語根の集合を表すパターンもあります。
kalalakihan 男性集団 ← lalaki + ka-an
- kalalakihan 男性集団
- “男性集団”の意味の他に男性性という意味もあるっぽい(?)
- kababaihan 女性集団
- kabundukan 山
- kagubatan 森
- karagatan 海
固有名詞 + ka-an で語根の人々、その人たちが占める地域という意味があるらしいです(Wikitonary パターン3)。
- Katagalugan タガログ語圏 ← Tagalog + ka-an
- Kamaynilaan マニラ圏 ← Maynila + ka-an
その他
~しあう相手、~される人という意味のパターンもあるようです(Wikitonary パターン3、Learning Tagalog パターン1)。グループの一員、共同作用の相手のka-と、~への-anが合成された感じかもしれません。ka-an接辞と呼べるかわかりませんが、いくつか単語をあげておきます。
- kahaligan (カイビガ⤴ン) 愛し合う相手 < ibig
- kaibigan (カイビーガン) 友達、はまた別か?
- kasamahan 同行者、同僚 < kasama / sama
ka-anの形だけど別物
以下は、ka-an接辞のようでたぶん違うパターンです。語根にanが入ってるなど
- kababayan / kabayan 同胞 < bayan
- kalaban 敵 < laban
語根名詞とka-an名詞
tanong → katanungan
gubat → kagubatan
など、語根のままでも名詞の単語は、ka-anをつけてもたぶん同じ意味と思われます。
dagatが海(sea)で、karagatanは大きな海(ocean)という解釈が可能な名詞もありますが、ほとんど同じに見えます。ka-anをつけた方が何か固い感じの表現なのかなという印象です。例えば、日本語に訳すなら
tanong 答え / katanungan 回答
ligaya 幸せ / kaligayahan 幸福
みたいな感じ(?)
-an → -han になる場合
母音で終わる語根は-anが-hanになります。
kaganda + -an → kagandahan
ただし声門閉鎖音の場合は除く。細かい発音ルールは-in、-an動詞と同じだと思います。
ka-an動詞
動詞でも ka-an 接辞があります。ma-an動詞と似た感じです(それか、単に方向フォーカス?)。
- katakutan(ka-an)[AF]
怖いと思う怖がられる、怖いと思われる (=[DF]~を怖がる)
→ ma-an動詞
参考 大学のフィリピン語P244
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