タガログ語のアクセントパターン(mabilis malumay malumi maragsa)

WIKApediaのポストを題材に訳してみました。

引用 WIKApedia

要約

タイプリズム
(太字アクセント)
速度最後アクセント
mabilís ララ速い止めない最後
malúmay ラーラ(ッ)ゆっくり止める後ろから2つ目が多い(不定)
malúmìラーゆっくり止めない後ろから2つ目
maragsâララ(ッ)速い止める最後
  • 速度=単語の途中の長母音の有無
    • 速い(mabilis)=長母音がない
    • ゆっくり(marahan)=長母音がある。例 tatay タータイ → ターと伸ばすからゆっくりになる
  • 言葉の最後を止めるか止めないか
    • 止める(may impit)=音声閉鎖音で終わる。例 “濡れた” basa バサッ
    • 止めない(walang impit)=音声閉鎖音なし

他参考

4つの発音パターン

Paano nga ba gumamit ng tuldik o accent marks sa Filipino? フィリピン語のアクセントやアクセントマークをどうやって使いますか?

単語

  • diin [名] アクセント、ストレス、強調
  • tuldik [名] アクセント、ストレス(記号)
    • diinが強調を意味する広い意味で、tuldikは文法用語のアクセントという意味だと思います、たぶん。tuldik = accent mark, stress mark
    • なお英語ではaccent(アクセント)≒stress(ストレス)で、ほぼ同じ意味です。(アクセントは訛りを意味する場合もあります)。
  • pahilis [名] アクセント記号
    • kaliwa、kananとかつけずに、pahilis (´)、paiwa (`)、pakupya (^)とも呼ぶようです。
  • bigkas [名] 発音
  • impit [形] 短縮、圧縮→声門閉鎖音
  • dulo [名] 端
  • pantig [名] シラブル
  • marahan [形] ゆっくり

TULDIK:MABILÍS アクセント:マビリ⤴ス

Mabilis ang bigkas ng salita at natatapos na walang impit. 
言葉の発音は素早く、インピット(声門閉鎖音)なしで終わります。
Impit ang tawag sa biglang paghinto ng tunog tulad ng û sa sampû, at â sa salitâ.
インピットは音を急に止める事の呼び名で、例えばsampûのû、salitâのâ などです
Tuldik o stress mark na pahilis-kaliwa ( á ) ang ginagamit para dito.
アクセントやストレスのマークのストレスマーク左( á )が、これに使われています。
Laging nasa dulong pantig ang diin sa mabilis na pagbigas.
mabilisの発音では、ストレスはいつも最後のシラブルにあります。

pasá = hindi bagsak sa test パサー 試験に落ちないこと
pása = ibigay sa ibang tao パーサ 他の人にあげること
pasâ = nangitim na balat パサッ⤴ 黒くなった肌(やけど)
gútom = hunger グートム 空腹(名詞)
gutóm = hungry グトーム お腹が減った(形容詞)
áso = hayop アーソ 動物(犬)
asó = usok アソー 煙

Mahalaga ang tuldik sa paglilinaw ng kahulugan ng mga nakasulat na salita. 書かれた言葉の意味を明確にするのに、アクセントは重要です。

TILDIK:MALÚMAY アクセント:マルー⤴マイ

Marahan ang bigkas ng salita at natatapos na walang impit.
言葉の発音はゆっくりで、インピット(声門閉鎖音)なしで終わります。
Impit ang tawag…
(略、mabilisと同じ解説)
Tuldik o stress mark na pahilis-kaliwa ( á ) ang ginamit para dito at nasa una o gitnang pantig, hindi kailanman sa dulo ng salita.
アクセントまたはストレスの記号、アクセントマーク左( á )が使われます、ここや最初や真ん中のシラブルのために、(アクセントは)いつも言葉の最後にあるわけではありません

TULDIK: MALÚMÌ アクセント: マルー⤴ミ

Marahan ang bigas ng salita at natatapos na may impit.

言葉の発音はゆっくりで、インピット(声門閉鎖音)で終わります。

Impit ang tawag sa biglang paghinto ng tunog tulad ng à sa pusà, at ò sa palò.  

インピットは音を急に止めることの呼び名で、例えばpusàのà、palòのòなどです。

Tuldik o stress mark na pahilis-kanan ( à ) ang ginagamit para dito at huling pantig.

アクセントまたはストレスの記号、アクセントマーク右(à)は、これや最後のシラブルに使われます。

Pansining tumataas ang tono ng ikalawa sa huling panting.

最後から2番目のシラブルの音が高くなることに注目してください

ákò = angkinin アーコ 自分のものと主張する
akó = sarili アコー 自分
bátà = musmos バータ 無邪気(子供)
batá = pagtitiis バター 耐えること(そんな意味が?)
pásò = nadait sa init パーソ 熱さ触れた(やけど、nadait 辞書にない)
pasó = expired パソ― 期限切れの
punò = tree プノッ 木
púnô = full プーノ いっぱいの

pansinin(-in)[OF] ~に注目する

TULDIK: MARAGASÂ アクセント:マラグサッ⤴

Mabilis ang bigkas ng salita at natatapos na may impit.
言葉の発音は早く、インピット(声門閉鎖音)ありで終わります。
Impit ang tawag…
(略、mabilisと同じ解説)
Tuldik o stress mark na parang bubong ang ginagamit para dito.
屋根のようなアクセントまたはストレスマークがここで使われています。

Sa Babasa Nito これを読むとき
Mula sa Florante at Laura フロランテとラウラより(有名な叙情詩のタイトル、2人の人名)

Sa Babasâ Nito? これで濡れた人へ?(?)
basâ = wet バサッ⤴ = 濡れた

Sa Babása Nito? これを読む人へ
bása = read バー⤴サ = 読む

追記 ストレスを伸ばすのか?

  • 用語 ストレス≒アクセント。厳密には違うっぽい?けど普通の語学学習者から見ると同じと考えていいふうです

最後のシラブルがストレスのときは伸ばさない

  • タガログ語のストレス、最後から2番目が多い。この場合、長母音として、音を伸ばして発音する。
    • 例:tatay タータイ
    • 例: malúmay マルーマイ(ッ)、malúmì マルーミ(ー)
      • なおmalumayとmalumiの最後のシラブルは音声閉鎖音のあるなしの発音の違いで、malumiのミは伸ばして発音するのではないぽい。(ただこれも聞き分けも自分で言いわけるのもちゃんとできてなさそう・・・。不自然にミーと伸ばす必要はないと)
  • 一方、最後がストレスの場合は最後を伸ばして発音はしないふう
    • 例: patay パタイ (×パターイ ← こうは言わない)
    • 例: mabilís マビリス(ー)、maragsâ マラグサ(ッ)

動詞の活用時のストレス移動

動詞の活用時にストレスが前後に移動するのが、なにこれややこしいと思っていたのですが、どうも後ろからのストレスの位置は固定のようです。

  • kaini カーイン 語根
  • kumain / kumain / kumakain / kakain
  • クマーイン / クマーイン / クマカーイン / カカーイン 
  • kainin / kinain / kinakain / kakainin
  • カイーニン / キナーイン / キナカーイン / カカイーニン

kainの場合は、後ろから2つ目のシラブルがストレスで、動詞した動詞でも後ろから2つ目のシラブル固定のようです。

(ストレスが2つ入ってくるのもよくあり、動詞の活用時のストレスが、まだよくわかってない。後日追記)

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