タガログ語の元々の母音はa,i,uの3つだけで、スペイン語が導入されてeとoの音が追加されました。そのため、iとe、uとoの音の交替がしばしばおこります。
音の交替
i ⇔ eの例
標準的な発音 / 代替
- lalaki / lalake
- kasi / kase
- hindi / hinde
- pakialam / pakealam
u ⇔ o の例
標準的な発音 / 代替
- iyon / iyun
- 指示代名詞の’yonが’yunに変わるのはこのパターン→iyon→’yon→’yun
- ano / anu
- noo / nuo
- manood / manuod
特に -anが付く場合はo→uになるようです。c.f. upo→upuan、paligo→paliguan
元々使われていた文字baybayin(バイバイン)にはa(ア)と e/i(エまたはイ)、そして o/u(オまたはウ)の3つしか母音がありませんでした。つまりeとiは一つの音、oとuも一つの音として認識されていたのです。現在でもeとi、oとuが入れかわる人が多いのはそのためです。
【フィリピノ・ワールド】発音 Bigkas
参考
- 大学のフィリピン語P17
- 世界の言語P9
なんでしょう。英語だと発音が何パターンかあっても、スペルは一つになんですが、タガログ語は表音文字だからか、発音のバリエーションごとにスペルも変わっていって、分かりやすいとも言えますがややこしいですね。
その他
こんな略語で書く人がいる
- mo na → muna
上記以外の母音入れ替わり例
- kumusta / kamusta
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