単語リストで未だ間違ってしまうninongとmanongについて整理しました。
タガログ語 | 意味 | 言葉の由来(スペイン語) |
ninong ninang | ゴッドファーザー ゴッドマザー | padrino ゴッドファーザー madrina ゴッドマザー |
padrino | 後援者、patron | |
manong manang | おじさん、兄さん おばさん、姉さん | hermano 兄さん hermana 姉さん |
mano | 額を手をあてる挨拶 |
ninong ゴッドファーザー / ninang ゴッドマザー (洗礼式の後見人)
- ninong [名] ゴッドファーザー(洗礼の後見人、男性)
- ninang [名] ゴッドマザー(女性)
ninongはゴッドファーザー(洗礼式での後見人)を意味します。
ninong ← padrino(スペイン語のゴッドファザー)
Wikitonary – ninong によると、ninongの言葉の由来は、スペイン語でゴッドファザーやスポンサーを意味するpadrinoから(patrinoはラテン語のpatrinus=ゴッドファーザー、paterが父という意味らしい)。
padrinoのpadが消えてnino、そこからninongとなったようです。ngは人を表す何かでしょうか?(manong、mangなど)
なお、タガログ語でpadrinoという単語も残っていて、辞書によると後援者(patron)を意味するようです。
ninongの同義語はkumpare (ninangはkumare)とも言うようです。You Animalでそれにひっかけたナゾナゾがありました。
- Eh, anak ng pares at mares? じゃ、パレスとマレスの子供は?(You Animal)
TVドラマで Niña Niño というのもありました。これは主人公の人名がニーニャ、ニーノで、キリスト教に関連(?)もしてるストーリーですが、ゴッドファザーのニノンと特に関連しているわけはなさそうです。
とりあえずイメージで、ninong / ninang を記憶に残したいと思います。
なお、ninong / ninang側から見た子供は、inaanak (英語だとgodchild)と呼ばれます。
洗礼式って?ゴッドファザーって?
洗礼式は生まれた子供をキリスト教徒に入信させる儀式で、そのとき知り合いにゴッドファーザー(女性に頼む場合はゴッドマザー)を依頼します。
だいたい1歳になる前に行う行事で、超ざっくり言うと教会で神父さんが赤ちゃんに水を掛けて入信する行事に参加する人ということ。男性はニノン、女性はニナンと呼ばれ、だいたいぞれぞれ5~10人程度、両親が、友人や知人にお願いすることがほとんど。
洗礼式・ニノンとニナン
子供の成長を見守り、導く共同体の相互補助の仕組みのようですが、子供にとっては誕生日やクリスマスにプレゼントをくれるおじさん、という位置づけのようです。なお1人ではなく、3人とか多いところでは10人とかがゴッドファーザーになるようです(親の裁量)。また名づけ親と訳されることもあり、ゴッドファーザーが名前をつけるのかと思っていたのですが、プロテスタントの場合はそもそもつけないらしいし、カソリックの場合でも神父がつけたり(坊さんからもらう戒名みたいな?)、親がつけたり、何かいろんな場合があるみたいです(よくわかってない)。
manong おじさん / manang おばさん
- manong [名] おじさん、お兄さん (発音: マーノン)
- manang [名] おばさん、お姉さん (発音: マーナン)
manong は”おじさん”や”お兄さん”を意味します。年長の男の人への呼びかけです。
語源はスペイン語の hermano、兄弟を表す単語らしいです。(姉妹は多分hermana → mana →manang)
なお、mano (マーノ)は、額に手をあてる挨拶の呼び名でもあるようです。
フィリピンでは、親戚の中で自分よりも目上の方に対する尊敬の意味を込めて行うフォーマルな挨拶の仕方を、ブレス(英語:Bless)マーノ(タガログ語:Mano)と呼びます。
おでこに甲を当てる?目上の方への敬意を表すフィリピンでの挨拶!
その他
他に、人の名前につける敬称のMang~(~おじさん)、Aling~(~おばさん)というのもありますが、これもmanong/manangとちょっとごっちゃになりそうですが、これはMang Inasalとかでよく聞く単語だからか、私はそんなに間違わないです。
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