sabiの-in動詞は、sabihinとhがつきますが、lutoの-in動詞はlutuinとhがつきません(hがつくつかないの他にoがuに変化もしてます)。
こういう音声変化のルールについて。
参考
- 文法モジュール 目的フォーカスの-in動詞 / 目的・恩恵フォーカスの-an動詞
- WIKApedia – Sabihan o Sabian? Lutuin o Lutuhin? (ハンドブックP34)
- 大学のフィリピン語 P192、P213
- 文法入門 P129、P141
発音変化ルール
母音で終わる単語はhがつく
- sabi + -in → sabihin
ただし声門閉鎖音で終わってる場合は、hはつかない。
- pili + -in → piliin (hは入らない)
声門閉鎖音は、文字上は見えませんが、伸ばさずにピタっと止める発音の仕方のことです。→母音の前のハイフン – 母音の前の声門閉鎖音
o→u、d→rに変わる
単語の最後のoはuに、dはrに変わります。
- bago + -in → baguhin
- tupad + -in → tuparin
なお、lutoについては、声門閉鎖音で終わっているのでhはつかず、またoで終わっているのでo→uに変化します。
- luto + -in → lutuin
その他の音声変化
- 最後の母音が消える場合がある
- アクセントが一つ後ろにずれる場合がある
- その他不規則変化もある
例やもっと詳しい解説は教科書(大学のフィリピン語、文法入門)に書いてます。
上記は -in動詞の例ですが、-an動詞についても同様です。
その他
talo + -in → tahuhin? talunin?
今回、この記事を書こうと思ったきっかけは taloの-in動詞ってどうなるんだっけ?と思ったことなんですが・・・( talon ジャンプ talong ナス )
talo +は音声閉鎖音で終わってはいないので-hinがついて、またoはuになって、haluhinになるのがパターンですが、教科書によると不規則変化でtaluninと書いてました。
tagalog.com辞書にはtaluhinとtalunin両方あります・・・うーん、保留。
bili + -in → bilhin …
biliの-in動詞は、母音のiが消失してbilhinです。
ちょっと混乱するのがbilihinという名詞もあります。商品という意味です。
o→u、d→r に変わる理由
この音声変化についてはd→rの音変化(母音の間のdはrになる)、uとoの音の交替(uとoの音は変わりやすい)が関連しているかも。
oがuになるのは、例えばlutoin(ルトイン)よりlutuin(ルトゥイン)の方がなんとなく言いやすい気がする?でも、日本語だと”あおい”→”あうい”に変化したりはしないし、”あおい”より”あうい”の方が言いやすいのか?よくわからないところです。
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