タガログ語の単語で、dの音がrになることがちょくちょくあります。
d→rになる場面
例えば dito は rito になります。母音の後(母音の間)にdがあるとrの音に変わることがあるようです。ただ、必ず変わるというものでもなく、人によってもマチマチで母音の後でもditoのまま発音する場合も多いようです。
参考 世界の言語 P31、文法入門 P29
たぶん、英語のフラップtと似た原理だと思います。アメリカ人ぽい発音では、単語内の母音にはさまれたtまたはdがrに似た音に変化します(water→waRer)。tとdは破裂音で舌をつけて離すという動きが必要なので、それさえなまけて早く発音するとフラップtになります。
主な単語
小辞
- din → rin
指示代名詞
ここ、そこ、あの というsa形の指示代名詞が代表例です。
- dito → rito
- diyan → riyan
- doon → roon
naと組み合わせた形 na+dito は naritoになります(または nandito になります)。narito以外は私はなじみがないです。
- na + dito → narito / nandito
- na + diyan → nariyan / nandiyan
- na + doon → naroon / nandoon
参考 大学のフィリピン語 P109
その他の単語
その他にも以下の単語があります。
- madining → marining
- damdam → ramdam
- mandudukot → mandurukot
- mandadaya → mandaraya
ramdamとかmandurukotoは、dの前の音がmやnで母音ではないのでrにはならない感じ?
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