動詞の行為者や補語につけるngですが、タガログ語は語順がけっこう柔軟なのでどこに置いてもいいものと思っていたのですが、そうでもなかったかも・・・
行為者フォーカス
行為者フォーカスの場合は、別にどこでもいい感じです。
- kumain si Anna ng tinapay.
- kumain ng tinapay si Anna.
主語が人称代名詞の場合、前に出るのでngは後になります。
- kumain ako ng tinapay.
目的フォーカス
目的フォーカスの場合は、場所が変わると意味が変わる場合があります。
- kinain ni Anna ang tinapay. アナはパンを食べた
- kinain ang tinapay ni Anna. (誰かが)アナのパンを食べた
- ↑これもアンはパンを食べたと解釈してもいいものと思ってたのですが、どうやら違うっぽい?
人称代名詞の場合
- kinain niya ang tinapay. 彼女はパンを食べた
- kinain ang tinapay niya. (誰かが)彼女のパンを食べた
AF以外の動詞の”ng+行為者”は動詞のすぐ後につけないと、(ang+主語の後とかにつけると)意味が変わってしまうことがありそうです。
誤解のないようにか(?)タガログ語では、繰り返しのようでも人称代名詞をつけることが多いようです。
- kinain niya ang tinapay niya.
方向フォーカス
方向フォーカスはngが行為者とモノの2つある場合があります。
アナはグラスにビールを入れたは以下で書けます。
- nilagyan ni Anna ang baso ng beer.
- nilagyan ni Anna ng beer ang baso.
↑(1)と(2)はどっちが普通?
なお以下は意味が異なってきます。
- nilagyan ang baso ni Anna ng beer. (誰かが)アナのグラスにビールを入れた
また行為者とモノ(補語)が同じng形ですが、以下の場合、常識的に文脈判断がなされる感じです。
- nilagyan ni Anna ang baso. アナはグラスに(何かを)入れた ×(誰かが)アナをグラスに入れた
- nilagyan ng beer ang baso. (誰かが)ビールをグラスに入れた ×ビールがグラスに(何かを)入れた
何かややこしくなってきたのでちょっと保留。
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