課長島耕作フィリピン編

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久々に漫画「課長島耕作」のフィリピン編(単行本10巻~12巻)を読み返してみたが、今読んでもなかなか面白かった。

島耕作フィリピン編

ストーリーとしては、島耕作はたいしてがんばってもないのに、女性にモテモテで難題解決といういつものパターンだが、登場人物や背景設定が面白い。作者の弘兼憲史氏が実際にマニラに行って取材をして書いたようで、リアリティーがある。

また、時代的には今から30年前、日本のバブル絶頂期の1990年ごろに書かれた作品だが、作中のフィリピンの様子はほとんど今と状況が変わらない気がする(携帯電話が登場しないぐらい)。

名場面振り返り

好きな場面を勝手に振り返ってみる。

注意 ネタバレです

俺・・・変だと思うか?

変です

島耕作の学生時代からの友人で同僚、バツイチの五十嵐。フィリピンパブで働くステラと出会い、結婚の約束をする。

島耕作に尋ねる「俺・・・変だと思うか?」。それに正論で返す耕作「何言ってるんだ、愛し合って結婚するんだ、素晴らしい事じゃないか」

当時話題になったジャパゆきさん、フィリピンパブ、国際結婚などを取り入れた設定。少数派で自分のやってることが大丈夫なのだろうか?と不安になる五十嵐の気持ちは分かる。

女性をお金で買うこと

私にもそう思っていた時代がありました

秘書のローラ曰く、島耕作の前任者はほとんど仕事をせず、ゴルフと酒の毎日。夜になると女性を買ってホテルに連れて行っていたとか。今も昔もマニラに単身赴任している駐在員はそういう遊びをしている人は多そう。

ローラに女遊びの感想を聞かれ、返す島耕作「女性をお金で買うことはいいことではないと思っている」ですってぇ。まぁ、何もしなくても、勝手に女が寄ってくる島耕作には商売女は不要ですね。

一人当たりGNPは約700ドル

フィリピンと日本の1人当たりGNPは30倍の差があった

漫画が描かれたのは1990年、今から30年前の話だが、当時の経済水準の話。

食事中に秘書のローラに聞かれてウンチクを語る島耕作。「(フィリピンの)GNPを国民1人あたりの数字で表すと1年間に約700ドルを稼いでいることになる」一方、「(日本の)1人あたりのGNPは年間20000ドル以上だ」。その差30倍以上。その差に驚くローラ。

以下は1980年~2019年のフィリピン、日本(ついでにタイ)の一人当たりGDPの推移(1人当たりGNPがなかったのでGDPだが、似たようなものだろう、たぶん)。

出展(世界経済のネタ帳)

一人当たり名目GDPの推移(1980~2019年)

フィリピンの一人当たりGDPはこの30年で約700ドル→約3000ドルと4倍以上にはなっている。貧困や格差は残るが平均値ではかなり豊かになっている。

景気低迷している日本と、右肩上がりのフィリピンの差は大分縮まったが、依然格差は大きい。この差を利用して日本で外国人労働者を雇ったり、金持ちハポンがフィリピンへ行って豪遊できるわけだ。

まさか あそこは・・・

ヌキはなしです

島耕作が、マンションの隣人、松原に連れていかれたSPA。銭湯のような大浴場があり、若い女性が体を洗ってくれる(アソコも)。このSPAのモデルになったのは、マラテにあるNozomi Health Spa ( 参考 )。先日、私も行ったが、洗体はこっぱずかしくて面白い。

持っている人が持っていない人に

私は貧乏だからハポンを騙す権利があるのよ!

島耕作が五十嵐の婚約相手ステラの実家を訪ねて行くと、なんと夫や子供がいた。さらに、他の日本人の現地妻になっていることが発覚。問い詰める島耕作に対し、逆切れ反論するステラ「持っている人が持っていない人に与えるのは当然の義務よ!

私の周りにも話を作って送金依頼してくるフィリピーナがいるが、根っこにあるのはこの発想なのだろう。

なお、ステラの背後に見えるのは、ゴミ拾いで生計を立てる子供たち。貧困の象徴としてよく紹介されるトンド地区のスモーキーマウンテンだ。

おまえを愛している

うわーーーーん カシムラさーーーん

最後の方のシーン。テログループの銃撃を受け致命傷を負った島耕作の同僚で友人の樫村。樫村はゲイで島耕作に気があり、最後に「島 俺のこと愛しているか?」と聞く。それに答える島耕作「愛しているぞ おまえを愛している」

なお、この樫村の嫁と息子が、後に会長島耕作で再登場するらしい 参考

まとめ

以上、何だかまとまりはないが、名場面を振り返ってみた。ちなみに、トップのアイキャッチ画像は、課長時代じゃなくて、後の部長時代の島耕作の一コマ。

コメント

  1. 食べ より:

    昭和62年 島耕作がアメリカ駐在中の活躍がモーニング誌上で連載されていた当時に、我が家の亡父は滞在していたフィリピンにて、OCSという会社を通じて毎週モーニングを購入して読んでおりました。
    亡父はモーニング編集部宛に一通の手紙を送っております。内容は、アメリカ駐在のエピソードの後は作品に使える話題が豊富なフィリピンを舞台にとの長文の手紙です。具体的に巨大な財閥企業の話や共産ゲリラの実際のエピソード等を書き、貧富の差やスペインとの混血美女などの話を書き添えていました。
    作者が取材に訪比したのかどうかは分かりませんが、送った手紙の内容は結構作品に生かされているように思います。

    当時の編集部の方や、作者には記憶に残っているはずです。

    2002年の5月にフィリピンの病院で亡くなる前日に国際電話で最後に話したのが、島耕作はどうなったか?という内容でした。

    • papangit より:

      食べさん コメントありがとうございます。
      そんな裏話があったのですね。島耕作をフィリピンへ呼んだのはある意味、お父様だったのですね。
      2002年ごろは部長から取締役に昇進したころですね。今は会長をやめて相談役・・・

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