アフターピルを買ってみた

フィリピンでも普段はコンドームを使ってSEXするのですが、たまにゴムが破れて避妊を失敗してしまうことがあります。以前避妊に失敗したとき、薬局や産婦人科でアフターピルを買いに行ったのですが、フィリピンではアフターピルは公には売ってないようでした。というわけで前回の旅ではあらかじめアフターピルを日本で買って持っていきました。調べたまとめ。

アフターピルとは

一般にピルといえば、生理の日前後から毎日飲む避妊薬です。事前に毎日飲むことで中出ししても妊娠しません。一方アフターピルは、ゴムが破れたなど、避妊失敗したときに後から飲む避妊薬です。事後避妊薬、モーニングアフターピル、アフターピル、Emergency、Contraception、Plan Bなどの呼び方でも呼ばれます( 参考 )。

アフターピルは現在以下のタイプがあります。

第1世代　プラノバール(ヤッペ法)
第2世代　ノルレボ
第3世代　エラワン

ヤッペ法は昔から使われてきた薬で安いらしいですが、効果と副作用の点で現在では非推奨です。ノルレボは日本では2011年に承認された薬、エラワンは日本ではまだ未承認です。( 参考 参考 )

なお、日本ではアフターピルはOTC(薬局で買える薬)ではなく、処方が必要です。ちなみにちょっと用語の整理をしますが、ジェネリックは安い薬、OTCは薬局で処方なしで買える一般医薬品のことです(以下)。

• ジェネリック：新薬の特許切れで同じ成分で安く作った薬
• OTC：一般医薬品、Over the counter Drugの略で薬局でカウンター越しに買える薬

出典

「アフターピルのOTC化」という場合、アフターピルを処方なしで薬局で普通に買えるようにする、という意味になります。

個人輸入代行業者で買う

アフターピルは日本では処方が必要なので、日本でおじさんが購入するには敷居が高いです。次善の策として、私は個人輸入代行業者を使いました。業者はいくつかあるようですが、どこが信用できるのか全くわかりません。インターネット上の評判とかステマとアフィにしか見えません。仕方ないのでサイトの見た目で、アイドラッグストアとお薬ナビというサイトから同じ薬を購入しました。とりあえず箱レベルの見た目では両方同一で本物ぽく見えました。

輸入代行業者で買うという行為が、ウォーキングストリートで売ってるバイアグラを買う並(買ったことないけど)に薬が本物かどうかの判断がつかない気もしますが、「処方のいらない海外に行って自分で買う」「女の子に頼んで日本で買ってもらう」がすぐできない現状、今はこれが精一杯。

以下、どこ選ぼうか調べてるときに気になった個人輸入代行業者関連関連メモ。

• JISA、オオサカ堂…などは運営会社は同じ(Roy Unionという香港の会社)　( 参考 )
• LigitScriptという認定組織からほとんどの日本の個人輸入代行サイトは悪質認定されている。このためにクレジットカードが使えない ( 参考　参考　参考 )
• 医薬品の個人輸入は自分が使う場合のみ。偽物リスクあり　( 参考 )

アイピル(i-pill)

で、私はアイピルという薬を買いました。アイピルはノルレボのジェネリック医薬品で、現在はインドのPiramalが販売しています。もともとはインドのシプラ社が製造販売してたブランドを2010年に買い取ったらしいです。

Piramal公式サイト　http://www.piramalenterprises.com/otc/products.html

i-pill, an emergency contraceptive pill launched in 2007, was the first emergency contraceptive brand in the OTC space.

Piramal acquired i-pill in 2010 and it continues to be the preferred brand for emergency contraception.

使い方は、コンドームなどでの避妊失敗後、なるべく早く一錠飲むだけです。遅くとも72時間以内に飲まないと効果は薄いらしいです。副作用は少ないらしいですが、万一３時間以内に吐いてしまった場合は、もう一錠飲みなおしです。吐き気を抑えるために食べ物と一緒に飲むのが推奨らしいです。

なお、アイピル以外で、ノルレボのジェネリックで有名な薬で、タイではマドンナという薬が有名らしいです。タイでは処方なしでアフターピルが買えるらしいので、今後タイに行く際には、マドンナをゲットしてみようと思います( 参考 参考 )。

処方なしでアフターピルが買える国(調査中)

タイとベトナムでは処方なしで買えるっぽい。韓国、香港、シンガポールではまだ処方が必要？フィリピンでは処方してもらえるかどうかも謎？ (追記：タイでは薬局で処方箋なしで簡単に買えた。→バンコクで買ったMadonnaとPostinor)

先進国ではすでに処方なしのところが多い。アメリカ、英国、フランス、スイス、カナダで市販一般医薬品に採用 ( 参考 参考 )

その他メモ

• 普通のピルの分類（１） 第１世代・・・黄体ホルモン（ノルエチステロン）：商品名オーソ21など（２） 第２世代・・・黄体ホルモン（レボノルゲストレル）：商品名トリキュラー28など（３） 第３世代・・・黄体ホルモン（デソゲストレル）：商品名マーベロン28など ( 参考 )
• ノルネボどう働くの？→ 緊急避妊薬を排卵前に投与することによって、その後5～7日間排卵が抑制され、その期間に女性の性器内に進入しているすべての精子が受精能力を失う ( 参考 参考 )
• 普通のピルをアフターピルの代わりに使える可能性。同じ成分が入ってるなら。アフターピルがどうしても手に入らない場合の手段( 参考 )