クラミジアと淋病をもらった(再)

以前クラミジアと淋病をもらって、記事を書いたが(前回2019年 クラミジアと淋病をもらってみた / 病名関連英語 )、2022年の今年、再度クラミジアと淋病をもらって調べたことを記録しておく。

ポイント

  • 淋病(Gonorrhea)-潜伏期間2~7日、尿道から濃い膿が出る、薬の第一候補:セフトリアキソン(Ceftriaxone)注射
  • クラミジア(Chlamydia)-潜伏期間1~3週間、症状がないことも、薬の第一候補:アジスロマイシン(Azithromycin)
    • アジスロマイシンはクラミジア治療に◎(特に効果あり)、淋病治療には〇(効果はあるが耐性菌も)

抗生物質の第一候補

淋病もクラミジアも抗生物質で治療可能だが、効果のある抗生物質にもいろんな種類がある(例えば一口に淋病治療の薬といっても、症状や患者によって様々な選択肢がある→参考:MSDマニュアル 淋病)。

その中で私が実際に飲んだ薬、またググってこれは現在一般的な治療法っぽいと思われる薬について記録しておく。

淋病の抗生物質 – セフトリアキソン

淋病の基本治療薬:セフトリアキソン注射(+アジスロマイシン)

1. セフトリアキソン注射 ←(点滴注射 or 筋注射?)これで完治。

2. アジスロマイシン ←クラミジアにもかかっていた場合用 or 完全に殺しきるためのダメ押し

クラミジア治療でよく使われるアジスロマイシンは淋病にも効果があるが、耐性菌も増えてきて効果は90%程度らしい。治療期間5日ほど、再検査するなら2週間後。

淋病の治療は原則は点滴です。セフトリアキソンという抗生剤を1回だけ点滴治療します。昔は飲み薬でも治療できたのですが、耐性菌がどんどん出てきて、飲み薬では治らないことがあるのです。

クラミジアの治療で使用するアジスロマイシンを多めに飲む方法もありますが、効果は90%くらいです。

ジャスミンレディースクリニック 淋病

抗菌薬のセフトリアキソンとアジスロマイシンの併用

米国ではほとんどの患者がセフトリアキソンで治癒しますが、淋菌が治療に対する耐性を獲得することを防ぐために、セフトリアキソンに加えてアジスロマイシンも投与します。また、アジスロマイシンは、淋菌感染症の患者に同時にみられることの多いクラミジアも死滅させます。

MSDマニュアル家庭版 淋病感染症

クラミジア – アジスロマイシン

クラミジアの基本治療薬:アジスロマイシン

治療は抗生剤の内服です。今はアジスロマイシンという抗生剤で治療します。基本的には1回飲むだけという簡単な治療です。このお薬には注意点があって、5人に一人くらいが下痢になります。アジスロマイシンを飲むときはお出かけしないように気をつけましょう。

その他の注意点として、治療を始めてから2週間は性行為をひかえましょう。クラミジアは完全に治るのに10日間ほどかかります。他の細菌(例えば淋病)だと5日くらいで治るのですが、クラミジアは人の細胞に出たり入ったりしてるので、治療期間が長くかかるのです。2週間たってないと人にうつしてしまいます。

ジャスミンレディースクリニック クラミジア

今回の感染~治療

感染経路、症状、実際の治療で処方された薬など

淋病

2022年11月。チンコに違和感を感じでまずラボ(検査だけを行う施設)で検査。行ったラボでは、淋病検査は膿が必要で、とりあえずクラミジアのみ尿検査したが陰性。その後、膿も出てきて、ラボで淋病検査を行うと陽性だった。

その後、病院へ行き、抗生物質の点滴注射+薬の処方。なお、一緒に病院へ行った嬢はアレルギーで点滴注射を打てず、薬処方のみ。

点滴注射
セフトリアキソン (Ceftriaxone) 容量不明 ←淋病治療の第一候補

ドキシサイクリン (Doxycycline) 100m 1日2回 ←アジスロマイシンの代替
レボフロキサシン (Levofloxacin) 500m 1日1回 ←淋病には耐性菌多く現在非推奨、ニキビ治療でも有名

以下Webサイトによると、ドキシサイクリンはアジスロマイシンが飲めない場合の代替。レボフロキサシンは淋病治療にはもう推奨されてない模様。同時感染の可能性が多いクラミジアも対象にした処方?嬢にあわせて治療薬が選ばれて私もそれにつき合わされた印象がある。

合併症のない感染症には,セフトリアキソン + アジスロマイシンの単回投与

アジスロマイシンにアレルギーのある患者と薬剤をすぐに吐いてしまう患者では,2つ目の抗菌薬としてアジスロマイシンの代わりにドキシサイクリン100mg,1日2回,7日間の経口投与を行う。

フルオロキノロン系薬剤(例,シプロフロキサシン,レボフロキサシン,オフロキサシン)またはセフィキシムは,増大する薬剤耐性が理由で,もはや推奨されていない。

MSDマニュアルプロ版 淋病

クラミジア

2022年5月ごろ。自覚症状はなし。帰国後念のために検査したら感染していた。生でやった嬢も数人いたので感染していても不思議ではないか。

治療はジスロマック1000mg(250mg x 4)イッキ飲み。以前は2000mgを飲んだ記憶があるが1000でいいのかな?3週間後に再検査に来るよう言われたが、次の旅があったので向かって再検査は省略。なおジスロマック≒アジスロマイシン、ジスロマックは商品名で成分がアジスロマイシン。

その他

性病関連で、最近気になったこと、その他メモ

抗生物質の事前服用

私は定期検査で陽性だったり、チンコから膿が出た、などの症状が出たときに抗生物質を飲んでいるが、世の中には事前に抗生物質をのんで生ソクソク三昧を行っている人がいるらしい。

淋病とクラミジアに効果のあるアジスロマイシン1gを事前に飲んでからソクソク旅行を行うというものだ。アジスロマイシンの血中濃度は一週間は効果があるので、一週間は淋病やクラミジア菌を防御できるというわけだ。

掲示板でこの話題を投稿してみたところ、的確な説明をもらったのでリンクをはっておく。

https://discord.com/channels/1003960791306870784/1039910300469702706/1044579196351037471 (掲示板について)

以下自分なりに言い換えてみた。まず、この抗生物質事前飲みが”効果があるのか”どうかだが、手術後の感染症予防などで抗生物質を飲んだりするので、恐らく性病予防効果はあると思われる。

一方、デメリットだが、下痢になりやすい、酒に酔いやすい(個人差あり)といった短期的な副作用の他に、善玉腸内細菌も死滅し、肥満や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めることになるようだ。また、抗生物質事前飲みする人が増えると(抗生物質の乱用で)耐性菌の増加が促されるという社会的デメリットもある。

とデメリット、メリットを考えてみると、一週間程度の買春旅行で不特定数と生でソクソクしまくる予定の人は、事前飲みもありなのではないかと思う。ただ頻繁に飲み続けるのは別の病気になるリスクを高めるのでオススメできない。

一方、淋病クラミジアについては治療は比較的容易であるので、嫁も彼女もいない人はわざわざ事前飲みせずとも、定期性病検査で陽性だったりチンコから膿が出たら治すという事後療法で問題ないような気もする。

パブリックハイジーン

A・サントスロード(ココモスレストランから南に入ったところ、One Eurphoriaの近く)に公営のハイジーン施設(public hygiene facility)があり、ここで無料で性病検査が可能。営業時間月~木 8am~5pm。けっこう混んでいると聞いたが、朝一8:30ごろ行ったらガラガラだった。

ゴーゴーバー嬢は週一回ハイジーンを受ける義務があり、多くの嬢はここで検査を受けている。女性だけでなく男性(ゲイバーの男も受けに来ている)、外国人も受診可能。血液検査で、HIV、結核?、その他の性感染症のテストをしてくれて、結果は当日すぐ出るらしい。

なお、実際どんな流れか、検査対象の性病の種類(クラミジア、淋病、梅毒などは検査されるのか?)を確認しようと実際検査を受けてみるために、現地に行ったが、HIV検査用に細かい個人情報の記入の必要があり、何か躊躇してやめてしまった。もしどなたか行かれたら、感想聞かせてください。

のど淋病(2020)

すっかり忘れていたが、パンデミック前の旅行でのど淋病にも感染していたので、これも記録しておく。この時の感染源はハンノイ嬢にクンニしたのが原因と思われる。これ以降クンニはよっぽどのことがない限りしないようになった。

治療はロセフィン点滴というので行った。

コメント

  1. Mark より:

    最近は点滴なんですね、むかし2回くらい投薬で治しました。検査場含めて勉強になります。
    因みに小生8月に行った時に最後の方で腹痛無く下痢が物凄い勢いになり帰国して1週間位は不調でした。看護師の義姉に聞いたらコレラだね!とのことでした。自然に回復しましたけど。お互いご安全に!

  2. papangit より:

    淋病の場合は点滴の方が確実みたいですね。下痢もフィリピンではよくなりますね。私もこの前3週間苦しみました。健康第一ですね!

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