フィリピンでよく利用するGrabアプリだが、日本にいるときはほとんどの機能が利用できない。
ここでは、AndroidのFake GPS Locationという位置偽装アプリを使って、日本にいるときにGrabアプリを使う方法をメモする。
追記:2024年7月現在、GPS偽装をしなくても、渡航目的地を選んで入金したり、ロードしたりなど普通に行えるようになっている。
はじめに
日本にいるときにGrabアプリを起動しても、以下のようなメニューにTransportしか表示されない。
Grabは東南アジアの複数の国でサービスを提供しているが、Grabアプリは現在いる場所によって地域ごとのGrabのサービスが表示される。また、サービス対象外の国にいるときには、Grabアプリの機能がほとんど利用できなくなっている( 参考 Grabのサービス対象国と地域 )。
フィリピンに行く前に日本で、クレカでGrabPayに入金、フィリピンSIMにロードなどのGrabアプリの機能を利用したい場合がある。やや裏技的な方法だが、スマフォの位置情報をいじれば、日本にいながらフィリピンにいる時のようにGrabアプリが使える。
位置偽装のAndroidアプリはいくつかあるが、ここでは人気のあるAndroidのFake GPS Locationというアプリを利用した。
Fake GPS のインストール
GooglePlayから Fake GPS Locationをインストールする。
設定
Fake GPSを利用する前に若干の設定が必要だ。
開発者オプションをオンにする
まず、Androidの「開発者オプション」をオンにする必要がある。既に開発者オプションをオンにしている場合は、この手順はスキップしよう。以下を行う。(カッコ内は言語が英語時の表示)
- 設定(Settings)→システム(System)→端末情報(About phone)を選択
- ビルド番号(Build number)を7回タップする(補足 2019/12 別の名前の場合あるかも。うちのXiaomiだとMIUI versionだった)
- ロック画面のパスワード入力を促された場合はPINを入力する(待ち受けから画面を開くときに入力する4桁とか6桁のいつもの番号)
すると「これでデベロッパーになりました!(you are now a developer!)」というメッセージが表示される。
これで、システム画面のメニューに「開発者向けオプション(Developer options)」という項目が表示される。
参考 端末の開発者向けオプションの設定 | Android Developers
仮の位置情報アプリを選択
- 設定(Settings)→システム(System)→開発者向けオプション(Developer opstions)を選択 (補足 2019/12 うちのXiaomiの場合Setting→Additional settings→Developer options)
- 開発者向けオプション画面で、仮の現在地情報アプリを選択(Select mock location app) を選択する
- アプリの選択画面で、Fake GPSを選択する
以上で設定は完了だ。
Fake GPS の利用
Grabの利用
Fake GPSの位置偽装を実行中の状態で、Grabアプリを起動すると以下のように、フィリピンにいるときと同じメニューが表示される。
ここからクレジットカードでGrabPayに入金したり(参考 GrabPayに入金する方法)、SmartやGlobeのSIMにロードすることができる。なお、日本にいるときでも、スマフォにフィリピンSIMを差せば、自動的にローミングがオンになりSMSの受信も可能だ(参考 日本でフィリピンからのSMS受信)。
用事が終わったら、Fake GPSをもう一度開き、停止ボタンで位置偽装を終了しておこう。
まとめ
以上、位置偽装アプリを使ってGrabアプリの機能を日本から利用する方法を解説した。
コメント
2年ぶりにGrabを開いた。Fake GPSアプリが更新なくて新しいAndroidで動くか不明だが、広告付きのFake GPS Professionalというアプリで同様の手順で動いた。Grab Payのペソの残高まだ残ってた。ポイントはなくなってたけど。
2022年GWに訪タイ予定で久しぶりにGrabを開いたら送迎しかメニューに表示されないため機能として制約が出たのかと勘違いしてしまいました。ここの説明で納得が出来ました。バンコクに入国した時にメニューを確認するようにしてみます。解説、有難うございます。